フラッシングの濃い場所で長年営業している小さな食堂が西安名吃(Xi'an Famous Foods)だ。中国移民の店主が中国人客相手に営業する店で、ここまではどこにでもある話。
さて今回は店主の息子、王杰森(Jason Wang)を取り上げる。8歳でニューヨークに来た王。言葉の苦労もあったろうがワシントン大学に入りビジネスを専攻した。在学中から父の食堂を中国人以外にも広めるためメニューを英訳し、ウェブサイトも作った。幸運だったのはこの食堂が西安料理という特殊なジャンルだったこと。クミンや唐辛子といった西アジアから中東にかけておなじみのスパイスを使うため、西安名吃の料理は中国人以外にもすんなり受け入れられた。
そして息子が初めて開店させたのがこのEast Broadwayにある店舗である。アメリカ人の客も呼ぶためメニューには写真を大きく載せ、値段もはっきり書いた。キャッシュレジスターも導入した。店内は清潔に努めた。そしてこの店舗は成功をおさめ、その後息子はさらに2店舗を開くことになるのである。
店内に椅子はない。立って食べるか近くの公園で。おすすめはその場で小麦粉から作る麺と羊肉のハンバーガー。
データ
- 店名:西安名吃(Xi'an Famous Foods)(閉店)
- 所在地:88 East Broadway #106, New York, NY 10002
88 East Broadwayの正面玄関からはお店に入れない。Forsyth St沿いに歩いて看板を探そう。
濃厚度
店員は基本的に中国語のみだが、英語の客も問題なく対応してくれる。平均して中くらい。
外部リンク
追記(2013年7月6日)
閉店しました。ほかの店舗は営業しています。
こんにちは。
返信削除西安って内陸も近いので羊が美味しいでしょうね。
ところで!!蘭州拉麺ってチャイナタウンにありますか?
シンセンや廣州はいっぱいありますよね。
蘭州拉麺の成り立ち、諸説あるらしく、ニューヨークにはあるのかと気になりました。どうも一節には男を出稼ぎに行かせるためだとか???
きになります。
abbie-hkさん
返信削除蘭州拉麺、いっぱいあります。設備投資が簡単だからか、在庫管理が楽だからかと思っていましたが男を働かせるため、なるほどねえ。あれをやっている女性は見たことがありません。