フラッシングバスの仁義なき戦い

以前マンハッタンのチャイナタウンとフラッシングを往復するマイクロバスを取り上げた。10分ほどの運行間隔でこの区間をピストン輸送していて、地下鉄より若干高い$2.75という価格ながらそのスピードで人気を集めている。複数の会社がバスを運転していて、どの会社のバスに乗っても同じサービスが受けられるというのが売りである。

バス会社同士も協力しあって、始発の停留所で客を待つのは一度に一台のみ。それが満員になり次第出発、次の会社のバスが扉を開けるというシステムができている。

というのがあらすじだが、これが2週間前ほどからすっかり変わってしまった。たったの$1で運行するバス会社が参入したからだ。

マンハッタンのチャイナタウンにあるバスの停留所。先月末からマイクロバスに混じって長距離バスに使われるタイプの大型バスが停まっている。車体には「チャイナタウンからフラッシングまで$1」と中国語で書かれ、さらに客引きがマイクロバスに乗ろうとする客に「$1のバスにどうぞ」と声をかける。古い$2.75のマイクロバスと新しく塗装してある$1バスを見比べ、客はおおむね後者に向かう。

営業停止処分を受けた中国系長距離バス、いわゆるチャイナタウンバスの運転手が仕事に困って代わりに始めた商売ではないかとされるが、マイクロバスの業者はいきなりの乗客減に困惑し、大型バスがこのような業態で運行するのはニューヨーク市の法律に違反するとしている。かたや大型バス側は合法であるという主張を崩さない。

ところで、$1大型バスが早速(?)フラッシングにある警察の監視塔に突っ込むという事故を起こしたらしいが、これはなにか将来を暗示しているのだろうか。

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2 コメント:

  1. 私もNY生活30年以上、チャイナタウンも知り尽くしているつもりでしたが、このサイトには負けました。
    とにかくよく調べておられますね。
    今日本人の間では「チャイナタウンの生鮮産品の安全性」が時々話題になりますが、店をじっくり見ていれば安全なものと、手を出さない方がいいものと、見分けがつきそうに思いますが、案外そうでもないんですね。
    私は場合によっては、鮮度の良いものは刺身で食べたりもするんですが、これは狂気の沙汰のように見られます。
    何でも危ない、の一辺倒では困りますね。
    グリーンマーケットの超高価格を見ると、その思いを強くします。

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  2. おほめいただきありがとうございます。この情熱をほかのことに使えば人生も違ったのではないかと思うのですが。笑

    魚屋の件は、おっしゃるとおり各自が信用できるものを自分の目と鼻と勘で見分ければいいだけの話だと思います。かくいう私はNYに来たころアッパーウェストの有名鮮魚店を盲信して腐ったものをつかみましたが。苦笑

    食物の安全を行政に頼りすぎると日本の生レバー規制と同じ話になってしまって、つまらない世の中になってしまいそうです。

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