Soup Dumpling

小籠包

Hong Kong? New York.

これでもニューヨーク

Hot Pot

麻辣火鍋

Subway

地下鉄

Congee

中華粥

マッサージ嬢リリーのこと (1/4)

彼女は中国人。

上海の近くの小さな町からニューヨークにやってきた。渡米3年目で二十代後半だ。背が高い。リリーという。

初めて会ったとき、リリーは中国語新聞の求人欄を読んでいた。法律事務所の広告が数多く並んでいる。

「この仕事、給料はいくらなのかしら」とリリー。

「5万ドルくらいじゃないか」と私。

「すごい。私そんなお金見たことないよ」とため息をつく。

「仕事はしているのかい」

「Bodywork」 マッサージ嬢だ。

このあたりの相場だと基本は無給。チップが収入源で一日に100ドル稼げるかどうか。一年で5万ドルにはほど遠い。

「中国でもマッサージをしていたのかい」

「縫製工場よ。中学を卒業してから縫製の専門学校に行った。集団就職してからもずっと縫製。でもニューヨークには縫製の仕事がないから」

「英語はどこで覚えたんだよ」リリーは英語がそこそこできる。

「マッサージのお客さんはアメリカ人が多いから。英語ができたほうがチップをよくもらえる」

「マッサージの仕事は好きかい」

「やめたい。でもほかに仕事がない。国に仕送りしないといけない。お金が欲しい」

 「わかった」私は言った。

「5万ドル稼げるようにしよう」

リリーは怪訝な目で私を見た。